【雑記】ブログ記事の盗用被害を予防するために
2017/07/09
でも、今回は、以前のケースのようにスムーズには解決しなかったんです。

私の対処も前回と同じで、ブログ運営会社に記事がRSS経由で盗用されていると通報し、対応を要請しました。
回答が届いたのは数時間後、対応は速かったです。
要約すると次のような内容でした。
・本人確認書類を2点提出して下さい。
・送信防止措置依頼書を入力して提出して下さい。
・盗用先の個別記事URLを指定して下さい。
本人確認書類の提出が必要という点も引っ掛かりましたが、それよりも、個別記事URLの指定?!
その時点では、盗用されている記事の具体数は把握できていませんでしたが、100件以上が盗用されているのは確実で、最初に運営会社に対応を要請する段階で、その旨を明記していました。
そういうルールになっているからと言われればそれまでですが、それにもしてもひどい話だなというのが率直な感想です。
ツールを使用して自動的に記事を盗用していることは明らかなのに、それを削除するための手順がこんなに煩わしくては、パクる側に圧倒的に有利ですからね。
前回のケースで対応してくれたブログ運営会社からは、個人確認書類も依頼書も記事URL指定も求められなかったのに、今回の運営会社は対応がひどいなー、呆れたなー、という記事を書き殴りたい気持ちになりましたが、冷静になった後、その他のブログ運営会社はどんな対応をすることになっているのか気になりました。
そこで、少し調べてみたところ、どうやら、原則的に個別記事URLの指定を求めるのは、どこも同じのようです。
前回の運営会社についても、やはり、そう明記してありました。
ということは、前回のケースはラッキーだったということ…?
場合によっては何百何千とあるかもしれない記事の中から、自分のブログから盗用されている記事を探して…なんて、そんなのバカバカしくてやっていられません。
先日の記事では、記事が盗用された時の対処を紹介しましたが、そのためには記事URLの指定が必要となれば、盗用されないための予防策も考えなくてはなりませんね。
と、その前に、今回のケースについて、運営会社からの回答を受けて、その後どうなったかご紹介しておきましょう。
今回のケースでは、盗用されている記事の特定とURLの取得が容易だったため、私は運営会社の求めに応じることにしました。
取得したURLの数は約150件にも上ります。
記事削除の申し立てを受けた運営会社は、その旨をブログ管理者に通知し、削除に応じるか意思確認を取ります。
ブログ管理者が申し立てに応じれば、その時点で記事は削除されますが、応じなかった場合は、記事を削除するかどうか、運営会社の判断に委ねられることになります。
今回のケースでは、パクリブログの管理者が申し立てに応じたかどうか不明(恐らく、応じなかったものと思われます)ですが、記事URLを添えた送信防止措置依頼書を送信してから1週間程が過ぎて、指定した記事を全て削除したとの連絡が運営会社よりありました。
でも、話はこれで終わりません。
私が申し立てをしてから記事が削除されるまでの1週間、記事の盗用は続いていて、それらの記事は削除の対象外だったからです。
私は即座に、同様の手口で新たに記事が盗用されていると、運営会社に連絡しました。
運営会社からの回答は、最初の時のほとんど同じ、いわゆる「テンプレ回答」です。
運営会社の対応にげんなりさせられながらも、再度、記事URLを添えた送信防止措置依頼書を送信、そして、1週間後、今度は指定した記事だけではなく、パクリブログ自体が削除されていました。
それでは、記事を盗用されないための予防策を考えてみましょう。
今回のようなRSSを経由した盗用については、有効な予防策が2つあります。
1. RSSを全文表示ではなく一部表示に設定する
全文表示に設定している場合、RSS経由で記事を盗用されると、記事の全文を抜き取られてしまいますが、一部表示に設定することで、被害を記事の冒頭部分だけにとどめることができます。
この記事を例に取ると、一部表示に設定することで、RSS経由で盗用された場合でも、パクリブログには下記のようにしか表示されなくなります。
でも、今回は、以前のケースのようにスムーズ…
RSSの具体的な設定方法については、ブログによって異なります。
例えば、FC2ブログであれば、環境設定 > ブログの設定 > 記事の設定に、「RSSの設定」という項目があります。
2. 記事を本文と追記に分ける
多くのブログには、記事の入力欄として「本文」と「追記」の2種類(ブログによって名称は異なるかもしれません)があると思います。
RSS経由の記事盗用では、抜き取られるのは本文だけのようです。
本文と追記に分けて記事を入力することで、RSSを一部表示にした場合と同様、被害を冒頭部分だけにとどめることができます。
この記事を例に取ると、本文と追記に分けることで、RSS経由で盗用された場合でも、パクリブログには下記のようにしか表示されなくなります。
でも、今回は、以前のケースのようにスムーズには解決しなかったんです。
いずれの方法も、内容の肝心な部分はどこにあるの、という感じで、露骨に不自然な記事になっていますよね。
見た人も一目でおかしいと気付くと思います。
RSS経由の盗用というのは、最初にその仕組さえ導入してしまえば、後は自動的にパクリ放題ですが、手口としてはお粗末なんです。
上記では、RSS経由で盗用されるケースを取り上げましたが、その他に、手作業で記事がコピーされるケースもあります。
手作業の盗用については、残念ながら、根本的な予防策はありません。
右クリックメニューを無効化したり、ブログ上でテキストを選択できないようにするなどの方法はありますが、こういった対策は、個人的にはオススメできません。
その他にもコピーできる手段はありますし、こういった対策を取ることで使い勝手が悪くなるからです。
盗用に対しては、うやむやにするのではなく厳しい対応を取ること、また、その意思を明示しておくこと、そんなところでしょうか。
盗用が発覚した場合には送信防止措置・DMCA侵害の申し立てを行うといった、具体的に踏み込んだ意思表示をしておけば、無断転載を禁ずといった決まり文句よりも効果はある、のかな…?
先日の記事にも書きましたが、ブログ記事の盗用は誰にでも起こり得ることです。
そうならないために、また、万が一、そうなってしまった時に、どのような対処を取ることができるか知っておきましょう。
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